November 06, 2008
我流和風スパゲッティの食後感が微妙
自宅で夜中に仕事をしてる機会は多い。あとはロンドンからの返信待ちとなった時は、気分転換に簡単な料理を一品を作り始める事もある。
そんな今夜には麺を食べたいけど、冷蔵庫には浅草開化楼さんの生麺を切らしている。パスタがあった。ガチャガチャとキッチンの奥からズンドウを出して、「おっしゃ、今回はマイ寸胴で茹でたるっ!」と気合を入れた。(なぜに私がズンドウをもっているのかと興味をもたれたかたは、ここをクリック)
サントリー南アルプスの天然水でズンドウを満たして火にかけてから、Oisix(おいしっくす)から取り寄せた玉子をとき北海道産秋鮭の切り身を焼き始めた。ここからが時間との勝負になってくる。幸いにも仕事から趣味への気分転換してもアドレナリンは出続けているようで、テキパキと身体はフル活動、食材ごとの調理加減チェックの動体視力も快調。
そうして完成した夜食が、我流「シャケ・スパゲッティ」とサイドオーダーにだし巻き卵。
パスタではなくあえてスパゲッティと今夜の我流メニュー名を表現させてもらいたい。納豆・タラコ・ウニなどの日本の食材を使い、和風スパゲッティを日本に広げてくれた壁の穴さんに敬意を表して。
あとは醤油味でいただこうと思いながら、その前に写真撮影。調理具合も盛り付けも合格と思っていたが、…いつもと何かが違う。その違和感を埋めるべく、いつもと違うその何かを見つけようと視点を変えたりしながら盛りつけを観察していると…分かった!「アハ!体験」。盛り付ける前にパスタに少量のオリーブオイルを絡めていなかったので、パスタに艶がなかった。でもまぁ、今夜はこのまま醤油でいただいてみよう。
秋鮭はいい具合に焼けた。身はホロホロ、脂も旨い。これをほぐしてパスタにからめ、少量の黒コショウでいただくと、これがウマイっ!♪
食べ進むほどに、この鮭の脂の旨味がパスタによく絡み、後半は何やら鮭フレーク入り醤油味焼きそばのような味になって来た…。
今夜、こんな味を目指していたわけではなかったので、美味しいのだけど食べ進めるほどにつのる違和感と食後の微妙なる残念感。醤油ではなくいっそ大胆にイカリソースで味付けしたほうがよかった?でもそうすると和風スパゲッティが越えてはいけない境界線を越えて、和風パスタがコテコテの関西風焼きそばになってしまうし、…と自問自答した食後だった。プロではないので、こんな境目の行ったり来たりが楽しいから趣味でいられる。そう思う事にした。
今回のだし巻き卵は、顆粒カツオだしを多めに使い、醤油と砂糖で少々の味付け。比率で言えば過去最高のダシの量だったので、いつもは簡単に巻ける卵焼き器をもってしても難儀しながらもなんとかきれいに仕上がった。味は、今までで一番美味しい「だし巻き卵焼き」の味がしていた。
(前回のだし巻き卵レポートは、こちらとこちらから)
日本時間午前1時を過ぎてもロンドンからの返信が届かないので、熱々の「ほうじ茶」をゆっくりといただいてから電話でもしてみましょ。
November 03, 2008
山梨には小作ほうとうがよく似合う
それにしてもこの三連休、山梨県への観光客の多さは何事かと思うほどの人出。連休中は確実に晴れという天気予報のせい?円高・ガソリン安の恩恵?空気・緑・水と自然に癒しを求める経済環境?…意外なところが大渋滞。
この日の夕食は小作のほうとうと決めていた。しかし一宮御坂から137号線(御坂みち)を使って河口湖方面へ向かうと、トンネルの数キロ前からが大渋滞!!河口湖大橋の手前でようやく車が流れ始めた…が「小作河口湖店」前には駐車待ちの列!!救いは客回転の良さで、意外な早さで駐車が出来て入店。当然店内満席。
フロアースタッフも多忙な一日だったらしく、注文の際に「カボチャほうとう、それと、ぶた…」と言っている途中で、「あら〜ゴメンナサイね、豚肉ほうとうのボタンを押しちゃって、ほんとにモー」と友人にしなだれかかりながら笑顔で端末をリセットするオバちゃま。私はその豚肉ほうとうを注文しようとしていたのに。この日は豚肉ほうとうがダントツの一番人気だったらしい。忙しいながらもまだまだ余裕を感じさせる彼女の笑顔。食前のこんなやりとりが楽しい。
「カボチャほうとう」には大きくカットされたごっついカボチャがゴロゴロと入っている。味見させてもらった今夜のカボチャも甘く美味しいのだけれど、実は「豚肉ほうとう」にもそのゴロリとした豪快なカボチャが入っている。
そんな人気の「豚肉ほうとう」なのに、麺がいつもより固めに茹で上がっていた。「カボチャほうとう」も同じだった。混雑時の厨房では心理的に急がされてこうなってしまうのだろうか。個人的にはいつものモチモチの食感を期待していたのでちょっとだけそれが残念。でも美味しかった。
あんれ?いつものお茶がない。厨房カウンターまで行き、近くにいたオバちゃまに聞いてみた。
「いつものお茶をいただきたいのですが…」
「今日はお出ししていない日なんですよぉ…、でも、何名様?お待ちくださいね、今ご用意いたしますから」
「(!!)」
恐縮、感激、大感謝。和食にお茶は欠かせない私。ここの熱々のお茶を飲みたかったから素直にうれしい。
お茶のない日がある事を知っても、山梨ドライブで小作のほうとうは外せない。
太宰治:「富士には月見草がよく似合ふ」
November 02, 2008
中央高速で清里・白州へ
ドライブ熱を刺激する晴天!今日は友人たちと清里あたりへ。中央高速から甲府盆地に入ると低地部分が霞んでいる。周りを囲む山々も遠くの山ほど霞んでいる。稲わら焼き(*)だ。風景はまさに日本の秋。
渋滞しながらも車は流れている16号線から八王子バイパスを経由して、中央高速八王子料金所を通過したのが09:26。長坂で高速をおりたのが11:29だったので、順調で快適なドライブだったと言える。
昼食予定の「中村農園食堂」で順番待ちのリストに名前と人数を記入し、その先にある八ヶ岳高原大橋へ。
観る位置で姿と色合いを変える八ヶ岳がとても美しい。それにしてもこの橋の高さには、さすがの私も目がくらみかける。007ゴールデンアイ(ASIN:B000O76YZE)のように、かなり豪快にバンジージャンプができそう。
紅葉している場所はまだ部分的ながらも、特に八ヶ岳高原ライン沿いの木々は鮮やかに色づいており、カーブのたびに現れる風景に車内で歓声が沸き起こる。しかも晴天の三連休で気分も爽快。豊かな自然の恵みで、皆満面の笑顔♪
財団法人キープ協会が運営する「清泉寮」のキープファームにある広大なドッグラン。
そのドッグランから、今日は北に八ヶ岳、南には遠くに美しい富士山が観えている。美しい…
それにしても今日の清里は、人口密度が異常に高い。「キープファームショップ」の駐車場がほぼ満車。かろうじて駐車ができた。ショップのテラス席は、気温15度でソフトクリームを頬張る人たちで満席。寒気が入る上空には飛行機雲。
私はジャージー牛乳が大好きで、愛情をこめて仔牛の頭をナデナデ…。とっても固かった。
道路をはさんで向かいにあるのは「清泉寮パン&ジャム工房」。
ここは「KIYOSATO PICNIC BUS」の中継点。バス車内も満席。今日の人出は鉄道バス路線組にとってもマイカー組にとっても大変な状況…。
そして来ました、「風林火山館」。観てましたNHK「風林火山」。今は「篤姫」の時代なのか、ここの駐車場はスカスカ。そのセットを近くで見てしまうと、木材部分を古く見せるためのくすみが塗装だったりと、テレビで受けた印象の重厚さはまったく感じられない。撮影法技術の素晴らしさを実感。風林火山特集本500円が100円?!購入っ!
「風林火山館」から観える富士の姿。今日の北杜市は、四方八方遠くの景色まで綺麗に見渡せる。
普段の土曜日とは違う「サントリー白州蒸留所」の駐車場。車が多い!しかも北は福島から西は京都からの他府県ナンバー群。構内も清里周辺同様に、人口密度が高い。だけども静か。紅葉はキレイで、空気がとても美味しい。
「サントリーウィスキー博物館」1階にある「Bar白州」では、響・山崎・白州をワンショット(15ml)から有料で試飲ができる!!飲み比べてみたいけれど、私はドライバー(涙)。赤坂の試飲会まで我慢ガマン…
「はくしゅう道の駅」でアイスクリームたぁ〜いむ!♪
私が「そばアイス」を美味しくいただいていると、ショップお薦めの「お米アイス」を味わう友人が困惑気味ながら一人でウケている…何事?一口いただいて納得。炊飯器に冷えてこびりついたご飯の粒の食感と味がして、これは確かに笑える♪グループで訪ねた時には一人でも「お米アイス」を選択すれば盛り上がること間違いなし。帰りの渋滞も乗り越えられそうな、笑える元気チャージ!♪
左のQRコードを携帯電話で読み取れば、今回のルートマップが携帯電話画面でも参照が可能。
(*): 山梨県中央市では、農業者が行う稲わらの焼却、家庭で行う落ち葉などの少量の焼却は許されている。
昼食は甲州地鶏づくし

つもりが、もうすでに「中村農園」直売店に隣接している食堂前には順番待ちリストに記入済みの客達が12時の開店をのんびりと待っていた。12時20分には30台以上は駐車ができるスペースがほぼうまり、大型バイク軍団もやってきた。すんごい人気にビックリ!
食堂からは車ですぐのところにある八ヶ岳高原大橋で景色を楽しむには丁度良い待ち時間だった。食事を終えて店から出る人、名前と人数を呼ばれて入る人たち…。出てくる御婦人たちは厄介だった。出る時は自分で引き戸を開けておきながら、閉めない…。数分後、次の組も閉めない。見かねて、というよりも暇つぶしに私は、「おばさま、開けっ放しですよー」と軽くツッコミを入れてみた。
でも、気が付かずに去るご婦人たち。
3組目も閉めない。
「おばさま、おばさま、ドア閉まってませんよー」
このプチ吉本新喜劇風場面を笑う順番待ちの人たち。
でもやはり気付かずに直売店まっしぐらのご婦人たち。
私は笑顔のツッコミドアマンになっていた。

そうして入店出来たのは12時30分。迷わず「甲州地鶏の親子丼」を注文。日本橋人形町「玉ひで」と比べると味付けは薄いが、とろとろ卵の味にコクがある。旨いっ!このお店でお茶が欲しい場合は、店員さんにあえてそう伝えなければいけない。店内の張り紙にも明記されている。熱いお茶が好きな私はもちろん「お願い」。

サイドオーダーにいただいたのは、お店名物「ぼんぼり」。歯ごたえが良く脂がうまい。表面パリパリで肉はジューシーという食感のコントラストもいい。
「レバー」と「砂肝」は普通に美味しい。食べきれそうもないので泣く泣く次回のお楽しみにした「手羽先」のほうが感動大きかったのかもと少々後悔。
3種類ある餃子メニューの中から「地鶏餃子(野菜)」をいただいてみると、これが予想以上に美味しい!!すでに満腹状態の私が最後に無理やり一口だけいただいてみると…「この餃子は別腹っ!」
焼小籠包のように、刻まれた野菜には鶏脂の旨味が溶け出したスープがしっかりと絡み、それらの味と風味を餃子の皮がしっかりと閉じ込めている。満腹なのにパクパクといけた。
次回、餃子は外せない。
October 24, 2008
渋谷区松濤に安楽亭?!
渋谷Bunkamuraの裏を歩いていると「安楽亭松濤店」を発見。松濤に出店している事実にオドロキ。まだ夕食をとっていなかった上に、この数日焼肉を食べたいと思っていたこともあり、興味津津でビル2階にある店舗に入店。
店内は意外にも照明は抑え気味。近くが円山町のせいなのか…?
ガッツリ食べましょうと「人気盛り」をセットにして注文。3種の肉は合計300g以上ある。これで今夜の私の一人分。食べたい時に食べる焼肉やジンギスカンを目の前にすると、これくらいは軽く食べられるようになるのが不思議。
炭火の火力と網との距離感、そして肉の厚みが丁度良くジューシーに焼けるようにそれぞれ考えられているように思う。焼肉・ご飯・焼肉・ご飯・スープ so on…といい感じのペースで食べられた。肉の味は極めて普通だけど、焦がさないペースで食べる事が出来た満足度は高かった。
October 20, 2008
乾燥シーズンがやって来た
この夏は、オリーブオイル石鹸「マリウス・ファーブル・ジューン(MARIUS FABRE.Jeune)」社の「サボン・ド・マルセイユ(Savon de Marseille)」を愛用していた。特に北海道旅行の際には、2.5kgのソープバーを手掴みサイズに切り出したワンブロックを、朝晩にボディーソープ兼洗顔石鹸としては勿論、泡立ちも良いのでシェービングフォームとしても効能を発揮してくれた。湿度の低い北海道や、乾燥しているホテルの部屋で寝泊まりしていると、使用後のしっとりとした保湿感が心地よかった。
今回ベルトメウ・オーガニックのシンプリー・ナチュラル・ソープを使ってみた。洗顔に使用して真っ先に感じたのは、泡立ちが良いとは言えないにしても保湿感が「サボン・ド・マルセイユ」よりも優れているように感じられた。ただ驚かされたのは、シャワーを浴びながら使っていると形が崩れてゆくそのはやさ!?マリウス・ファーブル社のものとは明らかな違いがある。同じオリーブオイル石鹸でも何かが違う….。そこで調べてみると、…
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オリーブオイル石鹸 | ||
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ブランド |
植物油脂 |
効果・効能 |
| Savon de Marseille | オリーブオイル | 大きな保湿効果が得られるが、攪拌から型入れまで時間がかかる。 |
| ココナッツオイル | 固く出来る。 | |
| パームオイル | 固く出来るうえに、泡立ちも良くなり洗浄力がある。 | |
| Bertomeu | オリーブオイルのみ | 上述に加え、使用時に型崩れしやすい。 |
水質も重要で、苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)水と植物油脂を混合させる際に、フランスのような硬水ではミネラルと苛性ソーダが反応してしまうので軟水化させる作業工程が必要となる。
そのような背景もあったのか、ベルトメウ・オーガニックの日本における総代理店である片山コミュニケーションズは、薬事法に定められた化粧石けんの基準を満たすため、日本で石鹸づくり50年以上の歴史を持つ「丸菱石鹸」に製造を委託している。オリジナルレシピを日本の軟水で作ったほうが作業工程をはるかに短縮できる。なので、もっと安価でお願いしたいっ!
乾燥する季節に使いたい、使ってほしいオリーブオイル石鹸だから。
October 18, 2008
湘南でデザート
湘南ドライブで夕食が茅ヶ崎だったのなら、デザートには南葉山「マーロウ(Marlowe)」か平塚「ブラッスリーアッシュエム(Brasserie HxM)」かと迷うところ。しかも今夜のR134はすいているので、どちらせよ到着予定時刻を容易に判断できる距離。ん〜〜ムムムと迷った末にアッシュエムへ。
専用駐車場は空いてるだろうかと心配しながら行ってみると、全3台分がスカスカに空いていた。やはり今夜の湘南は何かが違っている…。
「お久しぶりぃ」と入店。シェフK氏も元気そう。この時間帯に私達を含めて2組の客。今夜はやはりいつもと違う。
シドニー・シェルダンを超訳ぜずともストレートに「デザートは別の腹」。でも私のジーンズのウエストボタンはまだ外したまま。
彼女は大好きなマロンで作られた「栗のチーズケーキ」。一口いただいてみると、チーズケーキと栗の甘味がシットリとブレンドされていて濃厚な味に仕上がっている。コーヒーをオーダーしてしまったけれど、このケーキは紅茶でいただきたい味。
私はと言えば、客数が少ない間隙を縫ってメニューには載っていない「シェフおまかせスペシャルパフェ」をお願い。するとシェフK氏の動線が奥の厨房からカウンター裏まで延びてせわしなく動き始める。一品に一球入魂するその姿勢に、今夜あらためて料理人の真摯な姿に感動を覚えてしまった。
今夜のその作品「シェフ特製チョコレートパフェ」。今までで一番ボリュームがある気がする。次回はこれに生クリームとバニラアイスをトッピングで山盛りにしてもらい、スーパースペシャルパフェとしてオーダーしてみよう。もちろん時間に余裕のある時に、料金はしっかりと利益をとってもらったうえでの設定でかまわないから、お願いっ♪
静かな夜は少しだけわがままを言わせてね。
:
どなたのお言葉?!
久しぶりに訪ねた店内は壁の塗装が変わり、カウンターの様子も変わり、でも思い出の場所として変わりなく、落ち着ける空間でいてくれた。
店を出ると同時に「モトロッソ」の厨房に入っていたはずのオーナーI氏とアッシュエムの前で会えた。
「茅ケ崎で夕食だったので、デザートはアッシュエムでと」
「相模川を越えてご来店いただき、ありがとうございます。」
どのような業界であれ、営業を担当しているビジネスパーソン達にも学んでほしい応用が利く一言。間髪入れずにスラリとこのような返答が出来るI氏は営業マンとしてもさすがなる人物と再確認した夜でもあった。

真夜中は別の顔 上 新装判 (1)
茅ヶ崎へかっとびドライブ!
美味しい魚を食べたい!と出発。
横浜ベイブリッジを渡り、目指したのは茅ヶ崎にある「快飛(かっとび)」。横浜横須賀道路から逗葉新道をぬけると、いつもの土曜の夕方には大渋滞が続いているはずの渚橋からのRoute134がスムースな流れ。意外にも少ない交通量に違和感さえ感じる。この時間帯に何かあった?意外と言うよりも、異常にスムースに走れる今日のR134はトワイライトゾーン。
早く着きすぎてしまうので鎌倉をプチ散策。その後もR134は交通量が少なく、あれよと言う間に「快飛」に到着。この時刻(18:40)に珍しくメイン駐車場に空きスペース。これもまた意外…。ラッキーな日と納得しておこう。順番待ち客は一組?!意外な出来事の連続。5分ほどでカウンター席に座れた。
この季節、まずは「サンマの握り寿司」から。これが、うんまいっ!!メニューに「炙りサンマの握り寿司」もあるけど、やはり生のサンマがいい。
寿司の合間に「鰯のつみれ汁」をいただく。麩なんぞ口に入れたくないはずなのに、出汁が美味しいせいなのか、この麩が美味しくいただける。
店内を見渡すと7割の入り。今夜はいったいどうしてしまったのだろう。
そして来ました「海鮮丼」!このご時世、何となく以前と比べると盛り付けに迫力を感じない…。海草類の量がさらに激減。刺身も小さくなった。でもその味は変わらず、新鮮さを感じさせる美味しさ。この味を求めてドライブして来たかいがある。今回は酢飯ではなく普通のご飯にしてみた。海老が甘ぁ〜い♪かしらを焼いて欲しいぃぃ。
R134沿いで食べ比べてきた生シラス。私の中では已然として「快飛」=「北村水産」の生シラスが別格なる美味しさでダントツの1位。生シラス1人前の量は昔と変わっていない。
洗いざらしのジーンズをはいてきたのは失敗だった。いつになくキツイうえに満腹ウプププ…こっそりとウエストのボタンを外した。
October 13, 2008
鎌倉での夕食はこ寿々の蕎麦
夕陽に染まる空と海の逗子海岸。この風景だけで癒される。
自然と「Friday Night Fantasy」が聴こえてくる気がする。午後5時前のR134は帰宅を急ぐ車で大渋滞。「こ寿々」に向かおうと決めた私達は、この渋滞に加わるしかない。皆も鎌倉かR134沿いのレストランでゆっくりして行けば、渋滞も緩和できて食後はスムースに帰れると思うのに…。
若宮大路沿いにあるいつもの駐車場を利用するつもりで、いつもとは違う裏道からアクセスを試みると「周辺最安値」の表示を掲げているパーキングを偶然発見!鎌倉の主な駐車場の土日祝日相場が300円/30分なのに、ここはオールタイム200円/60分(!)で、しかも24時間以内最大1500円と激安料金!!90度ハンドルを切ってそんな宝島に上陸。この場所さえ確保できれば、これからは鎌倉・湘南ドライブでも車を置いて気軽に歩きまわったり江ノ電1日乗車券「のりおりくん」で湘南巡りも楽しめそうだ♪
激安基地大発見の嬉しさでルンルン気分で向かった「こ寿々」。途中「鎌倉あきもと」が閉店してしまう前に漬物を購入し、到着する頃には「辛味おろしそば」を注文しようと決めていた。
水分を切った一見何気ない大根おろし。この辛み大根が今夜も期待通りにキテいる。そばつゆを注いでそばに辛み大根おろしをちょっとだけ絡めてツルルといただくだけで、頭皮がチクチクしだすほどの辛さを楽しめる。絡める大根おろしの量を間違えると涙目の罰ゲーム感覚も味わえる。
その辛さがまさに「辛味おろしそば」の醍醐味で、私を虜にさせてしまう。めんつゆは私の好きな「並木藪蕎麦」風の辛口。そば湯は熱々でトロトロと、最後まで満足させてくれる一品。
「くずきり餅」は持ち帰るのではなく、出来ればこの店で食べたい。自宅で切り分けようとすると、想像を超えた粘着度に四苦八苦してしまう。簡単に切り分けられるような工夫をしていただければ、さらに持ち帰り用くずきり餅の売り上げはアップするであろうに…。このくずきり餅の美味しさをひきたててくれる黒蜜やきな粉が名脇役で、今夜もこの一品を実に味わい深い美味しさに引き上げていた。竹串でいただくので、どうしても黒蜜ときな粉が残ってしまう。さじかスプーンが欲しいところ。
期待通りに変わらぬ味で美味しかった。「御馳走様でした」と、心から感謝。
小町通りを散策しながら通りに面した甘味処「茶近」のわき道から入った奥にある茶近物販店で「くきほうじ茶」を購入。
格安駐車場のおかげで、余裕のあてなし行きあたりばったりの路地まで入り込む小町通り散策を楽しんだ。
ちなみに「鎌倉あきもと」で購入したのは「胡瓜たまり漬」。私の好きな「福むらさき」と「鎌倉むらさき」は、今夜はもうなくなっていたのはとても残念だった。

フライデーナイト・ファンタジー
黒烏龍茶に走らせたメニュー
小さな中華食堂があった。
「ここ入ってみる?」と心は学生時代の私。
「一人の時に入って下さい」とつれない彼女。
その先にあったガストでコーヒーブレイクする?店頭にあるメニューを見ていると、隣のバーミヤンには続々と客が入ってゆく。その人波につられて初バーミヤン。順番待ちの長椅子には4組待ち。10分ほどで禁煙席に座れた。家族連れが多い。
友人に「初めてバーミヤンに入ってみました」とメールで報告。

国産野菜を使った「焼餃子(5個)」はシンプルな味で食感も良く、これで190円は安い!彼女は「ワンタン麺」を無言で食べている…。味見させてもらうと「幸楽苑」のような味だった。
私が注文した季節のチャオメン、おすすめ「海老と三種きのこの炒め焼きそば」は、食べるほどにオイリーな味が重く、1/4でギブアップ。友人から返信メールが届いた。
「オイルがキツイので、半分残すほうに1000点賭けます。」
このオイリーな味付けはマニュアルに従った全店共通の味らしい。友人に結果を返信。
「貴方の勝ちです。ただし残したのは半分ではなく3/4でした。」
子どもから高齢者まで広い客層で賑わっていたけど、皆大丈夫なのだろうか…。
口内がギトギト。黒烏龍茶を求めて近くの薬局に急いだ。
先に見つけた中華食堂に入ればもっと楽しい思い出になったかも…。
October 03, 2008
今夜もバーブラ
また今夜も来てしまった。閉店45分前。
遅い時刻なので神田小川町から事前に電話をしてみると、オーナー麻見氏は快く受け入れてくれた。感謝多謝。
我々が「バーブラ(The Bar Barbra)」に入店してから数分後には高速バイシクーで巨匠T氏も合流。早っ!
「サラファン」での後半には各種蒸留酒を楽しんだので、私は生ビールから。T氏はいきなりマティーニ?!仕事上がりの一杯目は強めのカクテルをグイッと、という気分なのかも。味見させてもらうとまろやかな口当たりに仕上がっている。
いつのまにか届いた握り寿司!
まだ食べますの?
寿司は24時間営業の「すしざんまい」に注文しているそうな。
T氏は蒸留酒ですか?
では、私も。
コニャックが柔らかくて美味しい…。
閉店時刻を思いっきり過ぎているのに歌ってくれた麻見氏、弾いてくれた本間氏。ライブ演奏が今夜も心地良く酔わせてくれた。
October 02, 2008
今夜はディープなロシアンレストラン
今夜待ち合わせた友人は、東欧料理に興味を持った時期に、都内にある専門レストランを巡りながら未だロシア料理を食べた事がないという。銀座で遊ぶつもりで晴海通りを歩きながらそんな話を聞かされたので、急遽予定を変更しタクシーをキャッチ。「駿河台下交差点までお願いします」とドライバーに行く先を伝えて、向かったのは「サラファン」。
ラストオーダー時刻20時30分ギリギリに滑り込み入店。シャンパーニュで乾杯し、のどが渇いていた私は2杯目を飲みながらアラカルトの選択。
「おぉ蛙料理がある!僕はまずこれ」
蛙料理は突然食べたくなる時がある。フレンチレストランや横浜中華街でメニューに見かける時もあるけれど、信頼できるシェフのもとでなおかつ食材の回転が良さそうなお店の料理じゃないと注文するには躊躇してしまう。でも「サラファン」なら安心。オーナーT氏は知る人ぞ知る中華の達人でもありフレンチ料理にも精通している御仁だから。
ワインの騎士シュヴァリエの称号を持つT氏に白ワインのセレクションをおまかせすると、出してくれたのがブルゴーニュのドメーヌClergetの「Saint-Aubin 1988」。バランスよく熟成されたシャルドネにミネラル豊富な風味。これだからこのお店は「T氏にワインおまかせ」が楽しい。
このサンオーバンを味わいながら、アーモンドスライスとガーリックで調理された、フレンチで言えばグルヌイユ(grenouille)、中華なら田鶏(あるいは水鶏)をいただくと、これがマリアージュ!火の通し加減と味付けがとても良く、久しぶりに美味しい旬のグルヌイユをいただいた。フレンチ料理をいただいているような錯覚…。
なのでここでは定番「ピロシキ」と「ボルシチ」は忘れずにオーダー。ロシア料理のお店なのですから。しかも家庭料理のような決して素朴な味ではなく、やはり洗練された味なのでワインをも楽しませてくれる相乗効果がある。
「鴨料理」もまたいい調理加減でジューシー。そこにマデラ酒ソースが絡む。十分な美味しさながら、さらに贅沢を言わせてもらえれば皮にもう少しだけ焼きを入れて欲しいところ。これを頬張り肉の味を堪能したところで、飲む赤ワインは
ルーマニア産メルロー種ワイン「SIENNA」。これまた美味しい組み合わせで「美味しいです、シュバリエ殿♪」
入店時にはほぼ満席だった店内も、気がつけば残っているのは我々だけ。厨房スタッフもいない。
そーなると、ノリと流れが合流した夜にはサラファンの別次元がオープンする。
今夜もテーブルに並び始める蒸留酒のパレード。(パレードはパラダイスと同じ語源か?)
「左は大麦で右は小麦なので飲み比べてみてください」とT氏。私には小麦の方が飲みやすかった。塩とレモンかライムがあったら飲み過ぎていたかもしれない面白い味の蒸留酒だった。
食後の危険酒。飲み過ぎにご注意。
さらに目の前に並べられる40-50度のいけないボトルたち。その中からマールをいただくと…!ストレートなのにまろやかな味わい。これは美味しい!アルコールに尖りがなく甘い。さらなる美味しい危険酒、マールを発見。
遅くまで歓待していただいたおかげで、テーブル上はまるで試飲コーナーのようになってしまった。T氏に感謝しつつ、ビルの数字をおぼろげに見ながらサイン。素晴らしい料理とお酒で楽しませてくれたT氏に感謝。そして「久しぶりにこれから銀座で飲まない?」と彼に囁いたのは私だった。
銀座での合流場所を確認し合い、我々はタクシーで、T氏はバイシクーで。
御馳走様でした。
果糖を摂取したい深夜
バーをはしごした深夜の酔い緩和に、ラーメンという安易な選択があるがメタボには危険。
そりゃ料金的にもラーメン食べてタクシーで帰った方が安くて早い。でも今夜選んだのはフレッシュな果糖摂取。酔い覚ましに新鮮フルーツカクテルをいただきに「レイジ銀座店(RAGE)」を訪問。
「果糖摂取のためのおまかせカクテル」と、勝手なネーミングでバーテンダーにお願い。柿ではなくこれは桃なのか?んー、旨い。アルコールを分解してくれる果糖が舌を喜ばせ内臓に染み込む。そんな気休めながらの美味しいカクテルを静かに味わった。…メタボ対策にはならない?これはこれで危険かも。はい、承知。
先日ここで撮影した写真は、O嬢に送信済みと伝言。転送よろしくお願い。
MASQでヴィルジニ・ヴァランドローと出会う
今夜は30分ほど早めに「バーブラ(The Bar Barbra)」を閉店させたオーナー麻見氏。その後二人で訪ねたのは、彼も開店当初から通っているという「MASQ」。
フルーツか野菜のオリジナルカクテルからいただこうと、バーテンダーに新作を聞いてみた。
「新しいもの開発した?」
「いえ、メニューにあるものだけで…」
その戸惑い、何かどうかしたのか?
「じゃぁ、梨をお願い」と今月のメニューから選んでみた。
糖度の高い梨の味をジンが優しく引き締めていている。自信を持って勧めてくれていいカクテルの味になっている。これでリフレッシュ。
「新鮮魚介のMASQサラダ」の一皿は前菜2種感覚の内容とボリュームで、まずは魚介を覆い尽くす野菜を食べて「食物繊維とビタミン、とったどぉー!」と自己満足。そして十分に摂った野菜の下から現れたカルパッチョ風刺身をいただく。ワインは白で。
この時刻に我々以外の客は一組の男女だけだったので、バーテンダーに「内山シェフに生ではなく調理した牡蠣をおまかせでお願いして」と伝言を頼んだ。
そんな深夜のグルメな欲求に真っ向からシェフが応えてくれる。午前2時になろうかという深夜に、メニューにはない恐縮するほど手の込んだ料理が出来上がってきた。それが「牡蠣の生ハム包み巻き、芽セロリのムース添え」。口に入れた瞬間、内蔵系肉煮込みの家庭料理を繊細にアレンジしたような食感と味わいを感じたのが、実は山と海の食材のコラボ。これには赤ワイン。
さらに「内山豊シェフおまかせ牡蠣料理」。タスマニア産オイスターを綺麗にそして丁寧で濃厚な味に調理されているので、ワインは赤でも白でも良く合う。
カウンター右端に座っている私のさらに右側から「こんばんは」と声が聞こえた?!でも右側はすぐ個室のドアで、しかも今夜は空室のはず!?
声の方を見るとそこには笑顔の内山シェフ。ホッとしたのは一瞬で、いつもよりも背丈が異常に低いゾっ!!MASQ座敷童子か?!勇気を出して声をかけてみた。
「こんばんは内山さん、身長縮んだ?」
「段差ありますから」
いつの間にか開けられていた個室のドア。その部屋とカウンター席の床とは段差があり、彼は低くなっている個室側に立っていたのだった。…納得。
「遅い時刻だしシンプルな醤油味焼牡蠣風でよかったのに、手の込んだ調理に感謝です。」
「いかがでした?」
「もちろん美味しくいただきました。…ところで、背縮んだ?」
「ですから段差ありますから」と変わらぬ笑顔で応えてくれるサービス精神。
深夜にも忘れぬボケ・ツッコミ。美味しく酔ってきた…。
今夜の赤ワインは、私の好きな銘柄のひとつ「ヴァランドロー(Chateau de Valandraud)」のセカンド、「ヴィルジニ・ヴァランドロー(Virginie de Valandraud)2004」。
ヴィルジニの前半が特別牡蠣料理ですすんだので、後半はおまかせチーズをつまみながら麻見氏とのプライベート会話が続いた…。もう忘年会の企画。大切な事はしっかりとメモ。
「ヴィルジニ・ヴァランドロー(Virginie de Valandraud)2004」
October 01, 2008
バーブラで生ジャズを聴きながら
銀座からタクシーで帰るには、時刻はタクシー乗車制限の真っただ中。なんとか乗車禁止地区境界線から数メートルだけ離れた天國ビルの脇で黒塗りKMタクシーをキャッチ!マダムKとT氏をそれに乗せドライバーに行き先を告げ、最後に彼らとどこかでの再会を約束しつつドアを閉めた。歓待終了。KもTも穏やかで、ジョークも理解してくれる好印象なるアメリカ人だった。おかげで長い時間はあっという間に過ぎてしまい、とても楽しい印象が残った。
時計を見ると、終電時刻まではまだ1時間はある…。
「こんばんは」
と訪ねたのは「バーブラ(The Bar Barbra)」。
飲んできているのにノドはまだカラカラで、生ビールを注文。ゴクゴクと一気に飲んで喉を潤す。
「おかわり」…
もうすでに終電で帰るつもりはなくなっている。いつもの事か。
「お薦めのレストランあります?」とオーナー麻見氏。
「ルパン(Le Pin Bar a Vin)はCP高いので僕はよく利用しているよ。一人だけでも気軽に利用できるし。浅見さん最近お気に入りのお店は?」
「水谷とかはら田がいいですね。シャリも美味しいんですよねぇ。今度紹介するので一緒に行きましょう。」
情報交換でお互いにメモメモ…
三杯目のビールを飲み干したところで、
「白ワインは?」
「シャブリにします?」
「ありがとー」
今夜の出演者は三宅ひろ子(Vo)と杉山英太郎(Pf) - 敬称略。最終ステージの生ジャズを聴きながらシャブリを飲んで思ったのは、「(牡蠣を食べたい)」…。
快適な音楽とシャブリがあるのに、
牡蠣がないっ!(涙)
気を落ち着かせるために、「キース・ジャレット(Keith Jarrett)のザ・ケルン・コンサート(The Koln Concert)」をリクエスト。
そうして夜は更けてゆき、
こうして余は老けてゆく。

ザ・ケルン・コンサート(The Koln Concert)
アフターディナーのための銀座バー
女将Mとスタッフたちのホスピタリティに感謝しつつ「銀座治作」をあとにして、我々三人が向かったのはバー「K****」。道すがら、林立するビル一棟一棟にたくさんの飲食店が入居して看板を輝かさせている光景が珍しいようで、マダムKもT氏も光あふれる銀座通りのスタイリッシュなビル・イルミネーションや金春通りの雑居ビル群に掲げられている店の看板ネオンを撮影するために時折立ち止まっている。バーには治作を出る前に電話で席を確保してあるので、心配ははぐれてしまうことだけ。頻繁に振り返りながらゆっくりと歩いた。彼らには移動中においても堪能して欲しい新鮮な光景であり貴重なひと時だろうから。金春通りに面したとあるビルの地下への階段を下り「K*****」に入店すると、カウンター中央席に三人分のコースターがすでに置かれていた。
「何を注文したららいい?」とKとTが私に問うので、
「いつも飲み慣れているカクテルをどうぞ」と答える。
彼らが今回の来日で覚えた注文時の強力なる日本語「OMAKASA」というオプションもあるが…、最初の一杯目にはやはり、味を計る際の自分のメジャーとなる基準のカクテルを選んでみる事を勧めた。銀座治作で食前から食後まで冷酒を美味しそうに飲んでいたKはリフレッシュを求めて旬のフルーツで作るフローズンカクテル、Tはいきなりマティーニを選んだ。私は(オールドではなくオーディナリー)マンハッタンを注文。三品ほぼ同時に出てきたので乾杯すると一口目で、私の左に座るTと右のKが「Wow..., fantastict!」とコンマ数秒遅れのステレオユニゾンコメント♪米国からの客人二人のテンションが一気に上がった。三人でそれぞれのカクテルを回して試飲し合い、美味しさの感動を共有し合う。本来は撮影禁止の店内で、オーナーバーテンダーから特別に彼らの撮影を許可していただく。
Kはその後サイドカー、そしてアメリカはメキシコに近い州で生まれ育った彼女が注文したのはテキーラベースのマルガリータ。それを飲んでいたく感激しているので、Tと私も一口味見させてもらうと…!! なんという美味しさ?!長年このバーに通っていながらこれは注文した事のなかったカクテル。私も同じものを注文!
「マルガリータのご注文は初めてですね」と嬉しそうなマスター。でも、もっと嬉しいのはきっと私の方だった。客人のおかげで美味しいカクテルを大発見出来たのだから。使われているテキーラは70年前後に輸入されたヴィンテージ物で、口当たりはそれ自体がまろやかでスムース。レモンかライム(あるいはその両方?)はフレッシュフルーツ、でもホワイトリキュールが何かが今回は分からなかった。カウンター真ん中席ではカクテル材料を仕込んでいるバーテンダーの手元が死角となって見えない。しかも他の客からのオーダーと同時進行で食材やボトルがせわしなく動いている。そのような中でマルガリータのレシピはバーテンダーの職人技によって、絶妙なるバランスのハーモニーを奏でる味に着実に仕上げられる。
出来あがったマルガリータを味わうと…、先ほどの味と全く同じ美味しさだった。バーテンダーの確かなる技術に裏打ちされた作品には、凄さと優しさが味に同居している。それを味わえる一品が、今夜のこのマルガリータだった。
Tは日本のウィスキーに興味を持ち「YAMAZAKI」を注文。マスターはまず国内向けと欧州向けの「山崎」をテイスティングで用意してくれた。同じラベルなのに欧州で販売されている山崎の味はまろやかで、国内販売のものにはなぜか尖りがある。右隣のKが国内販売用山崎を飲んでむせている。その味の違いを伝えたかったマスター、それを実感できた客人二人。Tは欧州で販売されている山崎をワンショット注文した。
その後も色々と注文し、そうしてマダムKがそろそろsleepyとなったのでお会計。接待するつもりが、最後は客人達に感謝されつつ接待していただいたバーとなってしまった。十二分に楽しんでいただけたので、私にとっても思い出に残るアフターディナーのバーでのひと時となった。
本格的日本料理を銀座のモダン空間の中で
米国からの客人の、しかも地下か上層階にある意外な店舗がいいと、そんな要望に応えて予約したのは「銀座治作」。
ホームページには簡単な英語の説明はあるけれど、英語の接客が出来るスタッフは配属されておらず、英文メニューも用意されてはいない。そこを女将に無理を聞いていただき英文のコースメニューを用意していただくことになった。長年通っているお店では、困った事には対処して協力してくれる心遣いがありがたい。
この日はテーブル個室一室(4名用)だけが残り、他のスペースは団体客で満席だった。我々に丁度良いテーブル空間で、よく利用している暖簾で部屋の出入り口を仕切る半個室タイプではなく、引戸になっている完全個室なので気兼ねなく会話を進められる。
その個室で合流すると、T氏はさっそく私へのプレゼントを自ら御開帳。ミネソタ州のウォッカ、ハチミツ、チョコレート、オーガニック・コーヒー豆、ワイルドライス、等々、楽しい未知のグルメ玉手箱プレゼントに大感謝。
ミネアポリスで働く彼は、当然その地を本社としてハブ空港を持つノースウエスト航空(NW)を選ぶも、今回は予定していた出発便がクルーの配置問題でキャンセルに!!一日遅れで東京へ到着した影響でレストラン訪問予定が変更している中、今夜の予定だけは変更されていなかったのは嬉しかった。
飲み物は男性陣がまずビールで「スーパードライ」、マダムKはいきなり「冷酒: 八海山」!
小鉢に盛られた「お通し: 太刀魚 黄身煮」の、ソフトで繊細に仕上げられている一口サイズの料理から興味津々の客人。
ある程度箸の使い方に慣れている彼らの箸さばきでは、今回の食材ターゲットが小さ過ぎ、しかも柔ら過ぎるようで箸の操作に戸惑っている様子。
「前菜: 栗の甘露煮・零余子(むかご)うに焼き・長芋柚香焼き」と、栗や小ぶりのムカゴを箸でさらに挑戦する米国客人はさすがにチャレンジャーながら、ムカゴはツルリと箸から放物線を描いて床へ…。そこで、簡単に箸を扱うヒントを彼らに教えてみた。2本一組の箸の1本はペンシルで字を書くように持ち、もう1本は親指と人差し指の付け根で挟み、その箸の中ほどを薬指で添えて固定しながら、と…。無駄な動きがあるので指がつりそうになっている。これからのプラクティスとして、今はいつものようにドウゾ Your Wayで。
それにしても彼らにとっての今回の東京旅行は初日からアクシデントが続いたようで、まず二人のカメラが日本到着初日に故障!なのでビックカメラ有楽町本店で新しいデジタルカメラ CANON IXY を購入。でも英語マニュアルがない!その2台を今度は操作中に落してしまいレンズフレーム部分を歪ませたり、ボディの角を凹ませたりと…。
「今回の旅行で一番お金がかかったのがカメラ!」とのお二人の実感コメント。
ならばこのホスピタリティと美味しい食事でその事はお忘れあれ…。
と、その時に出されたのは
「お椀: 清水仕立 焼き鱧・松茸」で、これには期待以上の松茸の香りと味はお吸い物になかったのは残念。米国の客人には判らぬ味だったのだけど、ミネアポリスからの客人には香りと味と食感を楽しんで欲しかった。美味しい松茸が自生するカナダにも近い場所なので…。
「お造り: カツオ揚げ叩き」で使われている戻り鰹は、炙られて適度に脂が落ちた状態で旨い。ちょっと醤油を垂らそうものなら炊き立てご飯が欲しくなる味!
「煮物: 三元豚角煮・里芋含ませ」の角煮は全体的に柔らかい三元豚を期待して食するも、赤見部分が少しだけ乾いている食感があるのはどうしてなのだろう…。野菜は美味しいのに。
「焼き物: イナダ椎茸挟み焼き」に添えられている松葉風のものはソバ麺で出来ているので、この一品はすべて残すことなく味わえる。この何気ない細かな添え物がアメリカからの友人たちに感動を増長させてくれた。
マダムKが「ドングリみたいな器で可愛い」と好評だった「蒸し物: 茶碗蒸し」。10月のおまかせメニューは料理も器も秋の演出。
「替鉢: マナガツオ揚出汁」とのメニューだったのに、餡のかかるこの魚はなんだろう?椎茸も美味しい。
「食事: 栗ご飯・赤出汁・香の物」では、栗の実が主張しすぎない味のご飯になっており、私には丁度良い食べやすさだった。各種漬物も一口ご飯の味を変えてくれる美味しい漬け具合の状態だった。
「デザート: 柿と梨」では、最初に柿の甘さを堪能し、最後に梨のシャキシャキなる歯ごたえで口内をサッパリさせてくれるのがいい。
「食後にバーへ行くなら?」と聞く二人。
「私が銀座にはまったきっかけになったバーはいかが?」
「ファンタスティック!行きましょう」
では、行きましょう。
